デッキ紹介⑤〜恐兜

※当記事はふるよに Advent Calender 2021 に参加しています。

https://adventar.org/calendars/6266

 

〈はじめのはじめ〉

いずです。初めてアドベントカレンダーに参加させていただきます。

当初「鬨の声」の解説記事を作ろうと思っていたのですが、『鬨の声れーるがん』デッキの登場により「鬨の声」の評価はだいぶ変わりそうなので、今回は見送らせていただき、かわりに「恐兜」の記事を公開させていただこうと思います。最近流行りの「カムヰ」に抗えるかもしれない2柱となっております。ぜひ参考にしてください!

 

〈はじめに〉

おひさしぶりです。いずです。

今回はとても美しいデッキができたので、みなさんに見せびらかしに来ました。立ち回りが難しいというところが唯一の難点ですが、ここで知見を放出しますので、よければぜひ触ってみてください。

 

〈デッキ軸〉

今回はデッキの軸を3つ用意しました。

もともとは『八重桜スペシャル』だけでしたが、とある方に「普通に殴っても強いですよ」と助言をいただいたので、その構築を噛み砕き2つの軸に分けて、ご紹介しようと思います。

 

雪月花ビート

舞台コントロール

八重桜スペシャ

 

雪月花ビート

f:id:iZu:20211127204529p:imagef:id:iZu:20211127210724p:imagef:id:iZu:20211127210742p:imagef:id:iZu:20210711124835p:plainf:id:iZu:20210711124903p:plain

f:id:iZu:20210711124921p:plainf:id:iZu:20210711125131p:plainf:id:iZu:20211127210801p:imagef:id:iZu:20211127210808p:imagef:id:iZu:20211127210814p:image

 

対面

ユリナ、オボロ、ユキヒ、ハガネ、ライラ、ミズキ、レンリなど

 

コンセプト

近距離でのビートに真っ向で勝負する構築です。間合い2での攻撃の撃ち合いに有効な札を多く採用しています。近距離戦では「兵員」があまり有効でないのと、『後攻』が欲しいので、「制圧前進」でなく、「要返し」を採用しています。

「畏掠め」と「悠久ノ雪」で相手の集中力を縛ることで、「撃ち落とし」(+「戦場」)のケアをかなり難しくさせます。この動きは集中を2にすることでケアされてしまうので、「常世ノ月」でテンポを維持します。「戦場」展開中の「畏掠め」はびっくりするほど強いです。相手ターンに決まれば宇宙なので、1回目の「戦場」は適当な攻撃に乗せたら、「畏掠め」は手札にキープして次ターンに乗せるようにしましょう。確実にアドバンテージを稼ぎながら、勝ち切るような流れで決闘を進めます。

 

キーカード解説

・畏掠め

「詩舞」「撃ち落とし」のバリューが高いマッチなので、今回はどちらかというと『攻撃する札』としての運用をします。ダメージを選べる効果は基本的にライフを選択します。次ターンに「反攻」が望める時は、『対応を稼ぐ札』として使用してもよいです。その対応時にダメージが選べる場合は、オーラ選択も視野に入れます。オマケの効果として『境地』でのダメージ軽減がありますが、これは無理に狙わなくてよいです。リソースに余裕がある時にオマケに狙う程度だと思います。

「戦場」を展開し確定ライフ2点とれるコンボがあり、決まると「久遠ノ花」ラインまでねじ込むのがかなり楽になります。

 

・陣頭

「戦場」の強化先としての採用です。「詩舞」「要返し」「撃ち落とし」と重たいカードが多いので、能動的に使えるカードとしてかなり便利です。

徴兵は1枚目が「盾兵」、2枚目以降は「槍兵」が良いと思います。今回は「防壁」「天主八龍閣」の採用がないので、相手リーサルのセーフティネットとして「盾兵」はかなり強いです。「槍兵」はこちらのリーサル時に手札に「陣頭」が来た場合、徴兵してそのまま使用できるので、優先度は低めです。

 

・要返し

確実に後攻をもらう札です。中盤では再構成後の23ターン目に「畏掠め」「戦場」「反攻」あたりをデッキ底に送り、再利用を狙います。スタッツの低い「反攻」は、最悪このカードでデッキ底に送れるので、雑に「戦場」に乗せたり伏せたりしても大丈夫です。「反攻」の位置を把握して、適切に相手の攻撃に対応をしましょう。

 

常世ノ月

「畏掠め」「撃ち落とし」の価値を高めることで、相対的に「戦場」の強化にもつながるカードです。中盤にコンボを決めて確実にテンポをとりましょう。ミズキ様はリードを取られると立ち回りが一気に難しくなります。相手のしゃがみを上手に牽制しましょう。

 

 

舞台コントロール

 f:id:iZu:20211127212856p:imagef:id:iZu:20211127204529p:plainf:id:iZu:20211127210724p:imagef:id:iZu:20211127212904p:imagef:id:iZu:20211127212911p:plain

f:id:iZu:20210711125004p:plainf:id:iZu:20210711125030p:plainf:id:iZu:20211127210801p:imagef:id:iZu:20211127210814p:imagef:id:iZu:20210711125214p:plain

 

対面

サイネ、ヒミカ、トコヨ、サリヤ、ホノカ、ヤツハ、ハツミ、メグミ、カムヰなど

 

コンセプト

「風舞台」「晴舞台」が刺さる相手にはこちら。「梳流し」も絡めた多数の-/1攻撃で確実にライフを削って「久遠ノ花」圏内に押しこみます。

「反攻」の採用は難しいです。「梳流し」「詩舞」「風舞台」「晴舞台」はコンボカードで手札に抱えたいので重たいです。「反攻」まで構えるのは難しい場合が多く、抜いた方が立ち回りは簡単になります。

 

キーカード解説

・梳流し

-/1をループさせることで、3点位の仕事をさせます。ミズキ様がいる関係上、手札が重たく奇数再構成になりがちなので、1回ループさせることで、山札枚数の操作ができます。

 

・風舞台

間合い操作が連撃への解答となります。また、間合い3で「晴舞台」と一緒に使うことで確実に-/1を飛ばすことができたり、「梳流し」ループの手助けをしたりと、縁の下でトコヨ様の立ち回りを支えてくれます。

オーラを失うデメリットも「制圧前進」で多少はサポートできるので、あまり気にならないです。

 

・悠久ノ雪

1フレアで『オーラ1+フレア1+オーラ1回復』か『ライフ1点』のカードです。使えば使うだけ、アドバンテージを生みます。相手の集中が1である(再起が確定している)時は積極的に使いましょう。

前半効果は利得が大きく、若干ですが決闘が長引きます。相手の再構成が増えたり、こちらの-/1攻撃の手数が増えたりと結果的にこちらのクロック打点が伸びていると考えられます。後半効果は1フレア1ライフなので、こちらはシンプルにクロック性能としては破格です。

 

・三重膝丸櫓

クロックをするデッキではかなり強いです。最後の1点を押し込む時に、基本動作(リソース)が打点に変わるのでギリギリの勝負でとても重宝します。また『付与』を多く採用する場合、ダストを作る札としても活躍してくれます。ただし「戦場」とは根本的に相性が悪いので、両採用は難しいかもしれません。

『再起』の条件がとても緩く、『兵員』以外でも「晴舞台」や「防壁」で再起するので、『使いたい時に使えない』といったことはめったに起きません。

ただし「悠久ノ雪」とは違い、『とにかく使えば強い』というカードではありません。使いすぎると「久遠ノ花」が構えられなくなったり、後ろの圧がないので『オーラ受け』で『梳ループ』が崩れる可能性もあります。

使用回数は2回前後、『オーラ受け』対策としては『対応した後に使う』ことで、「反攻」と「槍兵」の圧をかける方法があるので、よく盤面を見てから使いましょう。

「晴舞台」の破棄時効果や、カードの使用する順番を間違えたりすると、「三重膝丸櫓」が使用できなくなります。常に『「三重膝丸櫓」を打つかどうか』は意識して決闘しましょう。

 

 

八重桜スペシャ

f:id:iZu:20211127212856p:imagef:id:iZu:20211127204529p:plainf:id:iZu:20211127210742p:plainf:id:iZu:20211127212904p:imagef:id:iZu:20211127212911p:plain

f:id:iZu:20210711125004p:plainf:id:iZu:20210711125131p:plainf:id:iZu:20211127210808p:imagef:id:iZu:20211127212931p:plainf:id:iZu:20210711125150p:plain

 

対面

シンラ、クルル、カナヱなど

 

コンセプト

相手に赤札やオーラを剥ぐ手段が少ないのを読んで、強引に通すデッキです。基本「八重桜」の-/1だけで削りきります。「戦場」や「天主ハ龍閣」である程度ズルができるので、相手が棒立ちの場合そこそこの速さでライフを溶かせます。

能動的なリーサルがあり、「常世ノ月」「戦場」「畏掠め」「風舞台」「天主ハ龍閣」で2+3点〜です。再構成で「畏掠め」を引き込むと7点まで伸びます。

「戦場」と「風舞台」という、明らかに相性最悪なカードを「八重桜」で繋ぎ止める不思議なデッキになっています。

 

キーカード解説

・風舞台

『八重桜軸』の必須カードです。即時にオーラを6以上構えるために使います。次のターンにオーラが剥がれますが、「要返し」を持ってくるようにすると、隙がないです。

『八重桜軸』はダストを回収されると動かなくなるので、対応後の「反攻」を1回当てておきたいです。最悪「畏掠め」の選択でオーラもあるかもしれません。

リーサルでも活躍する札なので、気楽に使いすぎると何というか『機構が壊れます』。あくまでイメージですが『次ターンの動きが決まっている』ようなタイミングで使うとよいと思います。

 

・晴舞台

「八重桜」をはやく開ける関係上、宿しから自然とオーラが0になるので、即破棄から-/1を飛ばします。『終端』があるので普通ならありえない行為ですが、相手に攻撃札がないので問題ありません。もし相手がダストを作るようなら、「戦場」で回収し、そのまま-/2まで狙えます。中盤「風舞台」と合わせて使えますが、こちらはあまり強くないので、多用はしません。

 

・徒寄ノ八重桜

このデッキのメインパーツです。序盤に多く宿し、すぐさま開けて使います。能動的に攻撃し、ミズキ様のバフを乗っけることで、クロックを加速させます。『開始フェイズの開始時』に攻撃が飛ぶので、「戦場」+「風舞台」がタイミングを逃さないところや、対応で使った「天主八龍閣」のバフのタイミングが2回あるところは覚えておきましょう。ダストができない場合は「梳流し」「晴舞台」の枠に「反攻」「陣頭」を入れると楽になります。

 

 

〈応用編:デッキ構築〉

以上の3つのデッキは『特化構築』であり、入れ替えることで『いいとこ取り』をすることも可能です。

「気迫」+「梳流し」や「膝」+「どれでび」のように2枚が強い繋がりになっているわけではないですが、恐兜は全てのカードが薄いシナジーで繋がっているので、多様な対面に柔軟に対応できます。ここからはデッキ構築での考え方をお見せしたいと思います。

 

入れ替え基準

①切り札の決定

a.「悠久ノ雪」「久遠ノ花」

b.「徒寄ノ八重桜」「天主八龍閣」

②対応札の決定

a.「撃ち落とし」

b.「防壁」

c.「詩舞」

③打点の取り方

a.「戦場」+「反攻」+「陣頭」

b.「詩舞」+「梳流し」

c.「風舞台」+「晴舞台」

d.「風舞台」+「戦場」(「八重桜」軸用)

e.「戦場」+「晴舞台」「梳流し」(※非推奨)

④全力札

a.「制圧前進」

b.「要返し」

⑤補助打点

a.「三重膝丸櫓」

b.「常世ノ月」+「恐掠め」

 

1:ユリナ/トコヨ対面

①「久遠ノ花」

(「悠久ノ雪」は再起が難しい)

「撃ち落とし」

③「反攻」「陣頭」+「風舞台」「晴舞台」

(「戦場」はケアされる)

「要返し」

(『終端』がある兵員は重たい)

⑤「常世ノ月」「三重膝丸櫓」「畏掠め」

結果『戦場抜きビート』

「畏掠め」「要返し」「風舞台」「晴舞台」

「陣頭」「反攻」「撃ち落とし」

常世ノ月」「久遠ノ花」「三重膝丸櫓」

 

2:ヒミカA/オボロA対面

「徒寄ノ八重桜」「天主八龍閣」

②「防壁」

③「風舞台」「戦場」+「陣頭」「反攻」

④「要返し」

⑤「悠久ノ雪」

(受けにも使える「八重桜」と裏目が少ない「天主」を合わせられる、また「騎兵」で1ターン生き延びることも可能。)

結果『八重桜タッチビート』

「畏掠め」「要返し」「風舞台」

「陣頭」「反攻」「撃ち落とし」「戦場」

「悠久ノ雪」「徒寄ノ八重桜」「天主八龍閣」

 

〈おわりに〉

いかがでしたでしょうか。いろいろな知見をすべて詰め込みましたので、普段トコヨAやミズキ様を宿さない方でも、何かしら糧にしていただけたようでしたら幸いです。かなり長い記事になってしまいましたが、最後までお付き合いいただきありがとうございました。

 

ところで、この「恐兜」は『学習力』がかなり大きかったので、フリプでとてもおすすめです。というのも、デッキ構成でビートにビート、コントロールにコントロール、パズルデッキにパズルとお互いにやりたいことをしあえるので、相手の考え・構成など細かに知ることができます。

実際、ゲムマでの先行販売で新拡張を入手できなかった私に、新メガミを教えてくれたのは「恐兜」でもありました。もし、私とフリプする機会がありましたら、またこの2柱を握るかもしれませんので、そのときはよろしくお願いします!

 

〈おまけ〉

f:id:iZu:20211209010817p:plain

f:id:iZu:20211209010850p:plain