デッキ紹介⑨〜機器兜(クルルA/ミズキ)

 

月一更新目指しているのに、「ひさしぶり」はおかしいんじゃないかと思ってきました、いずです。

今回は私が大好きなあまり、フリプで擦り続け、よくご一緒にフリプするミコトに「また、いずさん機器兜回してるんですか」と呆れられ、挙げ句の果てにシーズン7のカムヰ環境の大会にも持ち込んでしまったデッキ、機器兜の紹介となります。本デッキは、どちらかというとミズキ様主体で、「科学の力で得体の知れない何かになってしまった兜」といった感じとなります。しかも、本デッキはシーズン7-2「りげいなー」「大手楯無門」の更新で、パワーアップしたデッキです。とても楽しいデッキなのでぜひフリプ等で回してみてください。

 

 

1.基本デッキ

通常札

「だうじんぐ」「もじゅるー」「反攻」「撃ち落とし」「号令」「制圧前進」「自由枠」

切札

「どれーんでびる」「三重膝丸櫓」「自由枠」

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f:id:iZu:20220516225030p:imagef:id:iZu:20220516214514p:imagef:id:iZu:20220516225030p:image

※「自由枠」は「はらからのあまつそら」君に代用として出てもらっています。

 

2.強み

・「三重膝丸櫓」と「どれーんでびる」のデザイナーズコンボ(通称『膝どれーん』)で無限にアドバンテージを稼げる。

※『終端』カードを使用した時に、『終端』の処理より先に「三重膝丸櫓」が即再起することにより、確実に「どれーんでびる」が誘発して効果を使える、というコンボ。

・大量の1/1攻撃があり、オーラを0にする裏目を用意できるため、確実に「どれーんでびる」が仕事をする。

・「だうじんぐ」の機巧が揃いやすく、使いたい相手のカードに合わせて柔軟に立ち回ることができる。

・自由枠があり、「神渉装置:枢式」も狙うこともできる。

 

3.キーカード解説

だうじんぐ

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相手のカードを使えるヤバいカードです。『全力札』も使えてしまうので、全力行動のデメリットを踏み倒して宇宙を創ることもできます。

一応条件として、赤マナと使用カードのマナが必要になりますが、「三重膝丸櫓」「どれーんでびる」「もじゅるー」「制圧前進」と必要なマナは基本デッキでだいたい揃うため、機巧で困ることはないです。

そしてなんといっても、これによりミズキ様の『全力札』との相性が逆転することが大きいです。今まで、ミズキ様は全力の攻撃札・しゃがみ札どちらにもお仕置きがないのが問題でしたが、「だうじんぐ」により相手のデッキ構成に圧をかけることができるようになります。今まで、適当に使われていた「居合」「要返し」「遺灰呪」などは逆に美味しく使ってやりましょう。

 

※使って気持ちよかったカードランキング

1位 万象乖ク殲滅ノ影

やられたけど、やり返したら勝った。

2位 分身の術

伏せた「あならいず」を使ったら、相手の設置が壊滅して、しかもライフが取れた。

3位 空閃

なぜか自分だけ3/2で使えた。

 

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もじゅるー

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クルルには基本入れとけカードです。莫大なAPを獲得して、そのAPはそのまま「三重膝丸櫓」により打点に変換されます。今回のデッキでも「だうじんぐ」や「号令」など『赤くないけど赤いカード』がたくさんあり、安定した「どれーんでびる」もあって、過剰なAPを獲得できると思います。

『終端』を持つ「防壁」や「盾兵」を使用して対応した後、誘発効果を使うことはできません。しかし、『「盾兵」で対応したことにより「三重膝丸櫓」が即再起して「どれーんでびる」が誘発した時』は効果を使うことができます。つまり、「三重膝丸櫓」を再起させずに「もじゅるー」を展開することで、擬似的なステップ対応として「盾兵」を使用できるようになります。(通称『盾ステ』)よくわからない挙動ですが、「盾兵」の効果が処理されるのより先に、「どれーんでびる」が誘発して処理を終えてしまうという状態です。つまるところ、謎テキストをもつ「三重膝丸櫓」が悪さをしています。皆さんの気持ちはわかります。何かがおかしいとは思います。

そして今までは、次ターンの「三重膝丸櫓」を捨てることで得られたステップですが、なんと今回の強化で「大手楯無門」使用済み時は「盾兵」を出すだけでステップが踏めるようになりました。皆さんの気持ちはわかります。これはさすがにおかしいと思います。

 

反攻

なんであるの?と言われてしまいそうなカードですが、普通に強いので入れて良いです。「三重膝丸櫓」「どれーんでびる」ですが、思ったより相手のリソースをぐずぐずにします。相手のオーラがあるうちは『膝どれーん』を回し、相手が「どれーんでびる」を嫌がってオーラを捨てた時に、「反攻」「撃ち落とし」でお仕置きしてください。

また、相手が攻撃をしてきた時に、対応してから、「三重膝丸櫓」→「反攻」→「だうじんぐ」(相手の「攻撃札」を使う)→「槍兵」の流れがきれいです。ミズキ様に不用意な攻撃をしたお返しはきっちりしてあげましょう。

 

号令

「もじゅるー」を誘発させるので強く、『膝どれーん』を回すためのカードでもあるので最強です。無限AP出すことができます。「槍兵」を持ってきて雑に1/1を飛ばせるので、実は赤いカードです。

槍兵

『膝どれーん』を回すために適当に使います。

注意点として、「もじゅるー」展開時に「槍兵」で『膝どれーん』をすると、「どれーんでびる」とそれに誘発した「もじゅるー」で突然2リソースが湧きます。この時、通常のミズキ様のミコトは「槍兵」を使っただけで2リソース湧くことに対応できないことが多いです。しかも、この時『前進』を選ぶと「槍兵」の射程から外れるので、「もじゅるー」展開でダストが枯れて、前進も纏いもできずに、結局「もじゅるー」分を捨ててしまうといった事案が多いです。機器兜あるあるですが、もったいないので気をつけましょう。

盾兵

シンプルにオーラ+1が強いです。『対応した権利』ももらえるので、とりあえず徴兵していいと思います。再起できなかった「三重膝丸櫓」を相手ターンに閉じる役割があったりもしますが、「大手楯無門」により古い立ち回りとなりました。

騎兵

間合い2で『膝どれーん』を起動するために使います。もともと、「もじゅるー」→「三重膝丸櫓」→『盾ステ』構え、で相手をしゃがませた返しに、膝を閉じるために使っていました。今までの機器兜では『終端』カードの枚数の都合上、毎ターン『膝どれーん』をするのは難しく、「盾兵」で相手ターンに返したり、1ターン上手くしゃがんだりする立ち回りが必要でした。しかし何故か『徴兵』が付いている新「大手楯無門」を得た今、大手を振って毎ターン『膝どれーん』を狙って良くなったと思います。

 

4.自由枠候補カード

あならいず

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決まれば強いですが、機巧が少々難しいです。また、本デッキのコンセプトは『膝どれーん』でリソース差をつけるか、オーラが薄い相手に攻撃を叩き込むか、を押し付けるというものです。「あならいず」はお互いリソース面において直接盤面に寄与しないので、積極的な採用はないかと思います。

しかし、一部対面でかなり有効な1枚です。代表例が対オボロで、相手の設置をめちゃめちゃにできるのがとても偉いです。もともとミズキ様は「影菱」や「忍歩」が苦手で、オボロは対面で相手をしにくいメガミでした。ですが、このカードと「らすとりさーち」を採用することにより対オボロの相性をひっくり返すことができるようになります。

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このように、「あならいず」を使ったり「らすとりさーち」で『くいず』をすることで、ミズキ様を今までバカにしてきたオボロ様に仕返しをする構築を『いず式』と呼びます。冗談です。

 

りふれくた

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相手に2ターンの間、暴れさせないようにする最強カードです。マナは「三重膝丸櫓」と「どれーんでびる」で簡単に揃えることができます。「防壁」との相性は抜群で、相手の1発目と2発目の攻撃を問答無用で止めることができます。相手がビートだとわかっているなら適当に積んで良いです。

また、「神渉装置:枢式」のマナになります。「戦場」がそもそも「三重膝丸櫓」と相性が良くないので、緑マナとしてはこちらを採用することが多いと思います。

 

神渉装置:枢式

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相手の切札を奪える最強カードです。「だうじんぐ」と同様にこちらも相手の構築を大きく歪めることができます。

特に、対ウツロで効果を発揮する札であり、「灰滅」を使えるので、「三重膝丸櫓」でダストを散らす行動が裏目になりません。これにより、「遺灰呪」「円月」は「だうじんぐ」で取れる札、「灰滅」は一方的にこちらが使う札となります。よってミズキ様目線ではだいぶ面倒だった、ウツロとの相性もだいぶ改善されることになりました。このように、相手の鎌を使いながら戦う構築を『ですさいず式』と呼ぶことにします。かっこいいですね。

ちなみに、私個人の話でいうと「神渉装置:枢式」により、「灰滅」は使ったことはありません。「暁」なら使ったことがあります。さすがに脳汁がやばかったです。

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また、絶対に『膝どれーん』してくるとわかってるサイネは「氷雨細音の果ての果て」という激ヤバカードを積んできます。ちなみに私は、何も知らないはずの友人(初心者)にこのデッキをぶつけたことがありますが、なぜか相手が「果て果て」を積んでいて顔面に直撃しました。何か悪いことをしたのでしょうか。賢い皆さんは必ずこのカードで「果て果て」を抜くようにしてください。

今日も一日「果て果て」ケア!!

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大手楯無門

改訂で大幅に強くなり、なぜか『膝どれーん』の強化パーツになってしまったカードです。適当に使って強いので、困ったらこれを積んでください。

①「槍兵」が常に2/1になるので、攻撃力が上がります。

②「盾兵」の『終端』がなくなるので、「もじゅるー」が反応するようになり、防御力も上がります。ちなみに、「大手楯無門」のテキストには『兵舎から使用した《対応カード》は終端を失う』とあります。『対応で使用したカード』ではないため、自分ターンに使用しても、「もじゅるー」が誘発します。レンジロックをされた時などに使えるテクニックなので、覚えておきましょう。

③追加札「闘神」は『膝どれーん』を嫌がって間合い2で返した時のお仕置きとして使えます。リーサル点を1点増やすカードとしても優秀です。

④このカード自身に『終端』のテキストがあることと、なぜか『徴兵』する効果がついているので、そもそも『膝どれーん』を回すためのパーツとしても優秀です。「三重膝丸櫓」を再起させるのに困ることがなくなります。

ざっと書き並べてもこれだけシナジーがある恐ろしいカードです。

 

らすとりさーち

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いまや「大手楯無門」という、ど安定カードを貰ってしまったので採用率は落ちました。しかし、かつては『デッキ入れるものが本当にない』ため、「もじゅるー」のAP兼、予約制「どれーんでびる」のためだけに採用して、暇つぶしでクイズをしていました。

 

…実は、このカードは機器兜のさまざまな隠されたバグを露呈させてしまうヤバい存在でもあります。この後の解説により、機器兜がどれほど『膝どれーん』の特殊裁定に救われているか、皆さんきっとお気づきになると思います。

 

5.機器兜バグ多すぎ問題

5-1.らすとりさーち終端バグ

「らすとりさーち」を採用する機器兜の立ち回りですが、一応当たるとアドバンテージはあるので、クイズはやるだけやります。…そして万が一の万が一、運良く2回当たってしまった時。「らすとりさーち」は『終端』を得てしまいます。一見するとメリットになりそうなこの効果ですが、なんと「三重膝丸櫓」を再起させることができません。実は「三重膝丸櫓」は〈はじめから『終端』というキーワードを持つカードの使用の宣言をした瞬間に、そのカードの効果解決の処理を始める前に再起させる〉という特殊裁定があります。つまり、処理の途中で『終端』を得た「らすとりさーち」では、「三重膝丸櫓」は再起しないのです。したがって、次ターンには再起しなかった悲しき「三重膝丸櫓」が残ってしまいます。

 

5-2.大発見弱すぎバグ(旧シーズン)

『世紀の大発見』は自分か相手の残りの切札を得ます。扇機器の『大発見』をくらったことのある方は、この恐ろしさがわかるかもしれません。しかし、機器兜の『大発見』は扇機器のそれとは大きく異なります。まず、「らすとりさーち」型の仮想敵はオボロ(やレンリ)となるため、相手の切札がわけわからんくらい使えません。よって、まだ利用価値のある自分の切札を持ってきます。そして、なんとその内訳は「びっぐごーれむ」「神渉装置:枢式」「天主八龍閣」「大手楯無門(旧式)」「山城水津城の鬨の声」と不思議なカード盛りだくさんとなります。

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→びっぐごーれむ

「もじゅるー」と組み合わせて使う、ただの1APです。それ以上の仕事はしません。

→神渉装置:枢式

結局、仮想敵がいい切り札を持っていないので、使わずに終わることの方が多いです。

→天主八龍閣

0フレアで打ち消しをすることができます。持ってくる切札のなかで1番価値があります。

→大手楯無門(旧式)

『終端』なので、「もじゅるー」で1APすらできません。「三重膝丸櫓」の再起に一応使えるくらいです。

→山城水津城の鬨の声

強そうに見えて実は何にもしません。『膝どれーん』を回している方が強いです。理由は後述いたします。

→ぐらんがりばー

「三重膝丸櫓」が0フレアになります。1番強いです。このカードのためにクイズを当てにいってるまであります。

 

…こんな感じです。

しかし、今回の「大手楯無門」が救われたことによりこの問題は大きく緩和されました。本当によかったです。

ところで、まだバグは連鎖します。

この『世紀の大発見』で「びっぐごーれむ」「山城水津城の鬨の声」を同時に手に入れた、ほぼ全てのミコトは何か思いつくことがあることでしょう。しかし、残念ながらここでも、新たなバグが見つかってしまいます。

 

5-3.びぐご不発バグ

『鬨の声びぐご』ですが、デッキではありません。理由は簡単です。「山城水津城の鬨の声」によって『全力』が『終端』に置き換わることで、黄色マナが消失します。「びっぐごーれむ」の基本動作が誘発することもなければ、機巧の効果も発動しません。「鬨の声」は効果が切れて置物となって初めて、『びぐご』のパーツになってくれるわけですが、こんなの9フレア+3ターンパスまでして間に合うわけがないです。

 

5-4.あく先消失バグ

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私はなんとかして「山城水津城の鬨の声」を生かしたいため、こんなことも考えました。「鬨の声」展開中に「槍兵」×2→「号令」→「槍兵」→「あくせらー」→「制圧前進」→「槍兵」×2、もしくは「あくせらー」→「とるねーど」→「槍兵」×2→「号令」→「槍兵」とかできたら強そう!!

しかし、こちらもデッキではありません。理由は簡単です。「山城水津城の鬨の声」によって『全力』が『終端』に置き換わることで、「あくせらー」の対象が消失します。どうして気づかなかったのでしょうか。

意気揚々とフリプで回して、「それ、できなくないですか?」と言われた時の私がどんな顔をしていたか。思い出したくないので、後はご想像にお任せします。

 

5-5.鬨の声問題

では鬨の声はどうやって使えばよいのでしょうか。検討していきましょう。

①制圧前進

3徴兵できて強そう!に見えますが、『終端』を持つため何もしないです。一応「三重膝丸櫓」が再起しますが、その代わり、全ての『兵員』で「三重膝丸櫓」は再起しません。『膝どれーん』が崩れるのでやめましょう。

②とるねーど

5オーラ飛ばして強そう!に見えますが、『終端』を持つため何もしないです。一応、緑2の機巧でライフ1点を高確率でとれますが、全力・5フレアまでして得られる恩恵としては、あまりにもしょっぱいです。

③りげいなー

1番可能性のありそうなカードです。「あくせらー」「りげいなー」で『全力』のデメリットを踏み倒すコンボ(通称『あくりげ』)に対して、「あくせらー」抜きで「りげいなー」を素打ちする代用コンボ(通称『鬨りげ』)が選択肢としてとれます。ではこのカードが何をもたらすか、次の項で見ていきましょう。

 

5-6.りげいなー問題(旧シーズン)

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もはや「らすとりさーち」はあまり関係ないですが、最後に『りげいなー問題』について解説します。かんたんに説明すると機器兜の「りげいなー」(旧式)は〈めちゃめちゃ微妙〉ということです。バグと呼ぶほどではないのですが、なんかしょーもない挙動が多々起こります。それでは、「りげいなー」したいカード候補とともに、それぞれの評価をしていきたいと思います。

 

①天主八龍閣

そもそもバフされるカードが少なすぎるため適当に使っても恩恵を受けることはありません。『あくりげ』で使用してそのまま奇襲ができると強そうですが、「鬨の声」でも消えない『終端』のテキストのせいで、その後一切攻撃をすることができません。そして『終端』を持つため、『あくりげ』での「もじゅるー」基本動作2回分は虚空に消えます。

②三重膝丸櫓

前のターンに「三重膝丸櫓」を再起させずにいた場合に3/1を飛ばすことができます。ですが、

〈そんなことをするくらいなら『膝どれーん』をしろ!!!〉

ちなみに『あくりげ』で「三重膝丸櫓」を1ターンに2回使うことはできません。「三重膝丸櫓」を使ったから「三重膝丸櫓」が使えなくなるという意味不明な状況になります。(『鬨りげ』では「りげいなー」の『終端』により、解決前に「三重膝丸櫓」が即再起することで、そもそも「三重膝丸櫓」は「りげいなー」の対象にとれません。)

したがって、「りげいなー」で「三重膝丸櫓」を使うためには、前ターンに「三重膝丸櫓」の再起を諦めるしかないわけですが、それなら毎ターン『膝どれーん』を素直に回した方が強いです。

③大手楯無門

ギリギリ検討に値するカードです。一応、再使用すると領域を反復横跳びする神を見ることができます。しかし、それをする場合、間合いを反復横跳びするミコトにならないと『膝どれーん』が上手く回らなくなります。どうしてでしょうか。そして、『終端』を持つので、『あくりげ』での「もじゅるー」基本動作3回分は虚空に消えます。

※離脱→「三重膝丸櫓」→前進→「闘神」→離脱→「槍兵」(「三重膝丸櫓」再起→「どれーんでびる」誘発)

④山城水津城の鬨の声

使い回すことでずっとEXターンをすることができる『鬨の声さいくる』というデッキで使われました。しかし、上述した『あく先消失バグ』よりデッキは解散しました。また、レンジロックされそうなとき組みたいのに対して赤マナが作りづらい、「鬨の声」の納が5であるため相手ターンに〈『終端』なし「防壁」〉がなくなり隙を晒すターンがある、などといった脆弱性もあります。

⑤クルルのカード

「びっぐごーれむ」と「神渉装置:枢式」はもともと使用するカードではありません。また、「どれーんでびる」は『あくりげ』してまで使うカードではなかったので、「りげいなー」は必然的に「らすとりさーち」を2回使うカードでした。しかし、当たりやすくなったクイズは一番初めの謎現象をより高い確率で引き起こしてしまうことになります。これが機器兜というデッキでした。

 

…しかし、「りげいなー」は生まれ変わりました。新しい「りげいなー」では使いやすさが格段にあがり、また使えるカードは通常札までカバーするようになりました。また、「大手楯無門」の上方修正もあり、もはや「りげいなー」は『採用価値のあるカード』になったと思います。4/2か3/3の選択式「反攻」を使ったり、「大手楯無門」に「防壁」を複数回『徴兵』したりと、魅力的なコンボがたくさんあります。まだまだ私の知らない使い方もあると思うので、ここからは是非とも皆さん自身の手で研究していただければと思います。

 

※新「りげいなー」で「反攻」を使うときに「全力化」の効果を得ることはできません。まだバグの香りは残っていますね。

※『全力』カードの「山城水津城の鬨の声」が使えなくなったことにより、『鬨の声さいくる』は、このたびひっそりと息を引きとりました。

 

6.おわりに

いかがでしたでしょうか。

本記事で私がいかに機器兜と悪戦苦闘したかをきっと理解されたことと思います。(だいたい「三重膝丸櫓」と「山城水津城の鬨の声」の謎テキストのせいです。)しかしその分、愛着のあるデッキでもあります。みなさんは甘い汁を吸うだけでも構わないので、どこか機器兜を思い出して、フリプ等で使っていただけたらなと思います。

あと『膝どれーん』は、奪われると本当に何も無くなってしまうので、アイツのことは許してやってください…。ひとりの機器兜使いとしてのお願いです。

 

最後に、科学の力は用法用量を守って正しく使いましょう!