こんばんは、いずです。
今回はフリプで使って楽しかった新型算盤のデッキの解説となります。「新型使いたい!」とか「アキナのカードわからん…」と思っているミコトの手助けになれればと思い書きましたが、ギミックの性質上、ひとりでガチャガチャやるデッキとなっており、解説も長めになってしまいました…。
そして、今回ばかりは私も(計算など)間違えているかもしれないので、何かあったらご指摘ください。それでは、まず新型の説明から入ります。
1.新型の解説
『新型』ことサリヤAはシーズン5で暴れまわり、そのメイン火力であった『Form:ASURA』が下方修正を受け、落ち着きを取り戻したメガミです。そのため、シーズン6以降にはじめたので、「回し方がよくわからない」「結局何をするメガミなのか」と思っているミコトも多いかと思います。そこで、新型の戦い方をここで軽く説明します。
もう知ってる!という方は読み飛ばしてもらって構わないです。
※私自身も大会に本格的に出場しだしたのは、シーズン6以降であり知見にブレがある可能性があります。間違いなどの指摘は大歓迎ですので、DMなどで教えてください!!
新型は「BlackBox Neo」による「多段変形」を強みにしています。4つの変形先の『変形時効果』と『常時効果』もしくは『追加基本動作』でアドバンテージを稼いでいきます。
1-1.「BlackBox Neo」による変形
①1回目を使う→効果で上に桜花結晶を乗せる
②条件を満たして再起させる
③2回目を使う→効果で上に桜花結晶を乗せて、2個目になったので変形
という流れで3ターンにつき1変形します。
①の効果では、『造花の回復』はできなくてもよいです。つまり、『マシンにある造花結晶が5個の状態』で使用すると、
→回復はできなかった
→その後、のタイミングで燃焼済みの造花が0個
→カードの上に桜花結晶が乗る
という流れで変形行動が進みます。
したがって、新型の1ターン目は、伏せて宿し→「BlackBox Neo」使用、結晶を乗っけてエンド、が基本となります。
②では、造花結晶を2個使ってください。この時、造花は『騎動』により間合いに置いても構いません。デッキの安定感のためには、基本的にカード1枚で成立させたいため「Waving Edge」「Roaring」「Turbo Switch」の採用が検討されます。ただし、「Waving Edge」は1巡目から使用しにくいという点から、「Turbo Switch」か雑に使って2AP稼げる「Roaring」で回すのが一般的です。
また、このターンで造花を3個以上使用すると③での変形ができなくなるため注意してください。
③での変形までの流れは
なんらかのカードで造花を1つ回復
→「BlackBox Neo」で造花を1つ回復
→変形
です。
ここで、造花を1回復させるカードは「Quick Change」が一般的です。「Roaring」の『両方』でも差し引き1回復はできますが、「Roaring」は②の消費の時に使いたいのと、そもそも「Roaring」での造花回復自体が強くないため、あくまでサブプランとして考えます。
基本的にはこの動きを繰り返します。変形順に関しては、現在は「Form:ASURA」への変形が弱体化されたため、『状況によって柔軟に変える』が通説だと思われます。
それでは次の項で、軽く各変形先の解説を行います。
1-2.変形先解説
Form:KINNARI
変形時効果…相手に再構成をさせることで、ライフ1点が確約されています。これはフレア2でのクロック打点と考えても優秀な効果です。また、『常時効果』とのシナジーもあります。
常時効果…間合い6や間合い2で2/2を飛ばすので、リソース奪取や最後の押し込みにも有効です。
Form:NAGA
変形時効果…きちんと相手のリソースを落としさえすればかなり優秀です。しかし、いくら新型とはいえ変形タイミングは限られるので、場合によっては不発になることもあると思います。
追加基本動作…もともとリーサルターンでの押し込みの1点に使われる効果で、新型でも同様に運用できます。加えて、「Form:KINNARI」や「Form:DEVA」の常時効果と相性が良いため、多段変形での強みを生かすためにどこかで変形して有効にしておきたいです。
Form:ASURA
変形時効果…他の優秀な変形時と比べるとかなり微妙です。オボロが嫌がるくらいの効果となります。というのも、もともと強すぎる効果だったためナーフされました。現在は「Quick Change」で常時効果のみを使う型が多いと思います。
常時効果…3/2攻撃はかなり強いですが、雑に使ってはいけません。離脱から使うと3APを消費して、3オーラしか取れないため、撃つために工夫をするか、他の攻撃と組み合わせてライフを取りたいです。
Form:DEVA
変形時効果…2纏いのリソース回収は補償です。多段変形での消費を和らげる効果となっています。造花を2個回復する効果も持っていますが、基本的にないものとして扱います。
これは、「Julia's BlackBox」による変形をする場合に有効となります。
一応、4変形を目指すデッキにおいて、
「BlackBox Neo」を使用し造花を1つ乗せる
→造花を5つ全て消費して、「BlackBox Neo」再起
→「Julia's BlackBox」で変形、造花を4回復
→「BlackBox Neo」で造花を1回復して変形
とすることで4ターンで2変形することができます。しかし、切札2枠に見合っているかは慎重に検討したいところです。
常時効果…通常札の叩き合いに少しの有利を得る効果です。「Form:NAGA」での追加基本動作『Gamma-Ray』を連発しやすくしたり、「Form:ASURA」での追加基本動作『Sigma-Drive』の攻撃後の畏縮に対する保険になったりするシナジーがあります。
2.新型算盤
お待たせしました。ここからが新メガミのアキナと組み合わせた時のデッキを考えていきます。
まず、アキナはリソースと『相場』を管理することによるコントロールに寄った立ち回りをするメガミだと思っています。基本は「恫喝」と『回収』によるクロックを刻むデッキとなりますが、今回はリソース面で優秀なカードを出張させる形でデッキを組みました。また、「直接金融」は全力であるが故に変形との両立が難しいので、採用を見送っています。
新型算盤では、そもそもアキナは攻撃札の打点が細いため、自然とコントロールに寄せた多段変形デッキになります。そこでアキナにはリソース力で、序盤は変形の補助、終盤はリソースを打点に変換して攻撃、といった形でサポートしてもらいます。また、新型はその性質上決まった動きを取らないといけないですが、アキナの札は使用しやすい札が多いのであまり邪魔をしません。
まず、「衰垜逐肘守料術」のフレア加速で2変形までは安全に到達します。さらに「投機」は雑に使って強い2APカードです。また、アキナは、『集中を1得る』という効果を多く持っています。素直にリソース損していないのに加え、「Roaring」の造花回復効果をサポートすることもできます。
2-1.基本デッキ
「Waving Edge」「Quick Change」「Roaring」「算盤玉」「交易」「投機」「算法」
「BlackBox Neo」「衰垜逐肘守料術」「源上安岐那の御明算」
2-2.キーカード解説
算法
得た集中を使ってそのまま間合い2で『Sigma-Drive』が使えるようになります。このとき、間合いを動かしていないので、『Zeta-Voice』に繋がるのもよいです。
交易
『終端』持ちで謎の2/0攻撃の後に、捨札を手札に戻す効果と基本動作がついてきます。使い方次第で2AP以上が狙えるカードで有効に使えれば強いです。
しかし、捨札回収が本体であるため、これが狙えないデッキは採用しない方がいいと思います。捨札回収ためには3以上の資本差が必要で、本デッキでは『「衰垜逐肘守料術」を採用し、そこで得たフレアを一度に使わない』ことで、条件を満たしやすくなっています。
また、『終端』が「BlackBox Neo」とケンカしそうですが、実は「交易」を使用するターンは「BlackBox Neo」を使用しないターン(再起するターン)となり耐えています。
というのも、戻したいサリヤのカードは
①変形時に使い、ちょうど納が落ちた「Quick Change」
②2燃焼するために使った「Waving Edge」か「Roaring」
で、これらが『捨札に落ちている』かつ『手札に戻したい』瞬間が変形直前のタイミングであるためです。さらに、「交易」は適性距離が広いので、「Waving Edge」の『騎動前進』から間合い1でつながります。これがどちらもライフ受けの場合は『相場』が3になるので。潜り込みながら「源上安岐那の御明算」による『投資』→『回収』のライフ1点を狙う動きが取れます。そして、実はこの「交易」により2巡目の動きの安定性が買えるようになっています。というのも、3T目に「Quick Change」を納3で展開し変形、手札を1枚以上残すことで、デッキが4〜5枚で再構成になり、5T目までに「Waving Edge」「Roaring」「交易」のいずれか2枚を確実に引き込むことで、6T目の変形に対し事故が起きません。
終盤では、変形が進むことで攻撃後効果で『追加基本動作』を使う択も出てきます。例えば『Sigma-Drive』を打つ時に相手オーラが2以下のタイミングだと、「交易」で捨札を回収してから、『基本動作』で3/2を飛ばすという動きもあります。こうすると『Sigma-Drive』のダメージによるフレア増加の前に、きちんと捨札を回収でき、テキストの噛み合いが良くなります。
個人的に、これほど「交易」の特徴を活かせる組み合わせはそうはないと思っています。
源上安岐那の御明算
アキナのギミックによる強みをを強引に引っ張ってくるためのカードだと思っています。処理の多さゆえに、細かい所作が求められるカードだと思います。
本デッキにおいての強みは、
①通常札で『投資』『回収』ギミックを利用していないため枠が余っている
②全力札の採用がないため、毎ターン確実に動く
③デッキに攻撃札が少ないので、『投資』→『回収』は『相場』が1→2→1で動き、相手1オーラを奪う動きでほぼ固定される
④③より『Sigma-Drive』3/2→『Zeta-Voice』2/2をライフに通しやすくなる
⑤初巡に1T目「投機」→2T目『回収』→「源上安岐那の御明算」→3T目『宿し』→『投資』→『回収』→「源上安岐那の御明算」とできると、先攻3T目の変形時に「Quick Change」のための3ダストを用意できる
といったところです。
「OMNIS-Blaster」との入れ替えも可能です。
算盤玉
『回収』を時間差で行うことができるカードです。
「源上安岐那の御明算」での『投資』で『相場』を2にしてから、メイン開始時の『回収』を飛ばして、「算盤玉」を使うことで、『ライフ受けは1フレア奪取』に変わり、『相場』が3の状態で使うと『ライフ受けは1ライフ+1フレア奪取』になるので、ライフ圧を出すことができるようになります。ギミックのサポートカードとなるので、「源上安岐那の御明算」を採用する場合は、合わせて入れておくと良いです。
本デッキにおいては、
①初巡に「投機」で『フロー』に送った結晶を使って『回収』することで、「Quick Change」のためのダストを作れる
②「Waving Edge」の『騎動前進』から繋がるので、『相場3』で使って『1オーラ+回収(相フレア→自オーラ)』とできる
③『Zeta-Voice』がライフに当たるなどで『相場』が2で返ってきたときに、「源上安岐那の御明算」の『投資』→「Waving Edge」→「算盤玉」(回収)でライフ1点を押し込める
④雑に使っても集中+1で「Roaring」とのシナジーもある
といったことができます。
「Turbo Switch」などと入れ替えも可能ですが、基本的には「算盤玉」の方が取れる選択肢が多いです。
2-3.ゲームプラン
ここで、基本デッキの回し方の例を挙げます。ぜひ参考にしていただければと思います。
・マリガン
「投機」を手札に、「Roaring」が2ターン目に来るように調整。
・1T目
「投機」(自オーラ→自フロー)
→「手札」で『宿し』
→「衰垜逐肘守料術」
→「BlackBox Neo」(カードの上に結晶1)
・2T目
『回収』(相オーラ→自オーラ)
→集中で『前進』
→「Roaring」(2燃焼のみ)
→集中で『前進』(→「手札」で1前進)
→「源上安岐那の御明算」
→「BlackBox Neo」再起
・3T目
「源上安岐那の御明算」により、
『宿し』→『投資』→『回収』→「源上安岐那の御明算」使用まで。
(以後、ターン開始時に可能な限り繰り返す)
→「Quick Change」
(先攻「DEVA」後攻「KINNARI」埋め)
→「BlackBox Neo」
(先攻「KINNARI」後攻「DEVA」変形)
→「BlackBox Neo」再起
※手札2枚キープ(「算法」は構えたい)
・4T目
再構成
「投機」や『前進』『纏い』などでお茶を濁す。
「BlackBox Neo」(カードの上に結晶1)
・5T目
「Waving Edge」(騎動前進)
→「交易」(「Quick Change」回収)
→「BlackBox Neo」再起
※ここで「Waving Edge」「交易」で『相場』が変動。基本的に3になる。
・6T目
①『相場』が3であるとき
「源上安岐那の御明算」により、
『宿し』→『投資』(自フレア→フロー)→『回収』(相ライフ→自オーラ)
→「算盤玉」(『回収』より相オーラ→自オーラ)
→「源上安岐那の御明算」使用
→「Quick Change」(「ASURA」埋め)
→「算法」
→『Sigma-Drive』
→「BlackBox Neo」
(「DEVA」か「KINNARI」を選択で変形)
②『相場』が2のとき
「源上安岐那の御明算」により、『宿し』→『投資』
→「Quick Change」(「ASURA」埋め)
→「算法」
→『Sigma-Drive』
→「算盤玉」(『回収』効果選択)
→「源上安岐那の御明算」使用
→「BlackBox Neo」
(「DEVA」か「KINNARI」を選択で変形)
・7T目〜
手なりで動く。
ここまでで
再構成2点+「Waving Edge」1点+『回収』1点+『Sigma-Drive』か『Zeta-Voice』2点
の計6点取れているはず。
最後は
再構成1点+『Sigma-Drive』か『Zeta-Voice』2点+「Waving Edge」か『回収』か『Gamma-Ray』再構成1点で押し込むとよい。
3.おわりに
いかがでしたでしょうか。
新型と算盤の面白いところが少しでも伝わったら、とても嬉しいです。こういったギミックデッキは個人的にもけっこう好きなので、見つけ次第また少しずつ紹介していけたらと思います。
では、みなさん晴れやかな「恫喝」ライフを!!!
このブログでは「ふるよにコモンズ/BakaFire,TOKIAME」から画像をお借りしています。
URL:https://main-bakafire.ssl-lolipop.jp/furuyoni/na/rule.html